花束・フラワーアレンジメント・投げ入れなど、様々なお花の楽しみ方がありますが、個人的におススメしたいのは「花束」と「投げ入れ」。
レッスンやフラワーギフトで販売している「アレンジメント」は、器を持っていなくても楽しめるところや、花を固定しやすく便利なのでお花初めてさんに向いているところ、長時間でも水をつけられない状況でも水分の確保ができるところ、などなど様々な利点があります。
ですが、「お花を長持ちさせたい」という点においては、やはり花束や投げ入れがおススメです。
理由は、まず水替えがしやすい。アレンジメントになると水を足していく形になるので、どうしても雑菌が繁殖しやすいです。
汚くなった水をすべて捨てて、新しい水に入れ替えてやることのできる利点が花束や投げ入れなら可能です。
次に、スポンジに接する茎や葉が腐りやすい。特に春の草花のお花のような(パンジーや豆の花など)茎の柔らかいタイプは腐りやすいですね。
最後に、先に枯れてしまったお花の処理して残ってるお花を楽しむ際に、花束や投げ入れのほうが直しやすいという部分もあります。
アレンジメントだと枯れてしまった部分を抜いてしまうと、どうしてもデザインが崩れてしまう。
その場合は小さな花瓶やガラスのコップなどに残ってるお花をちょっとづつ飾ってお楽しみ下さい。もちろん、茎の切り戻しを忘れずに。
花束や投げ入れなら、枯れたお花を取り除いて束ねなおしたら、あからさまにデザインが崩れることはない。むしろ、どんどんシンプルになっていく様子が楽しかったりも。
また、アレンジメントはオアシス(緑色のスポンジ)が一度しか使えずに使用後はゴミになるので、環境汚染にもつながるとして問題視されており、世界的に脱オアシスのような流れになっています。
おうちで普段のお花を楽しむなら、少ない花材でも世界観を演出できる投げ入れがおススメ。
その時の気分で花を選んで、器とはさみひとつでササっとすてきな花を作れたほうが絶対楽しい！
このデザインならこの花材を持ってきて。。。え～ちょうど良いのがないけど、どうしよー。うまくデザイン通りに花がいってくれない。なんて考えるなんて花に失礼だと思うのです。
目の前に出会えた花があって、その花を「どう生かしたら美しく見えるんだろう。」と考えることの方が、花も自分自身も幸せで楽しくいられる。
そして、毎日の水替えは一日の始まりの時間になる。
濁った水を捨てて、新しい水を入れるときの清々しさは、今日一日を良い日にしたいと思わせてくれる。
アレンジメントでないと出来ない表現もあるし、便利でいい所もいっぱいあるのだけれども。
アレンジメントの良い所を踏まえつつ、花束や投げ入れ、どれでも良いといった場面には花束か投げ入れをぜひにと言いたい。
これもひとつの考えに過ぎないので、参考にしていただければ嬉しいです。
一番大切なのは、お花のある時間を楽しんでいただくということ。
最後にフラワーベース販売のご案内。
お手頃で、シンプルなデザイン、大きな花束が入るくらいのガラスのフラワーベースです。
お花は初めてさんにおススメの花器になります。
大きめの花器を一つ持つだけで、お花を選ぶ選択肢が増えますよ。
もちろん、色々持ってる方もぜひ。
詳細はweb shopをご覧ください。
